Mupid FAQ (良くある質問)

Mupidに関するご質問でとくに多いものを、こちらにまとめております。
疑問に思われたことは、下記の製品名をクリックしてチェックしてみてください。
また、ここに掲載されていない内容につきましては、上記メニューの「お問い合わせ」をクリックして表示される
連絡先まで、お気軽にお問い合わせください。
お寄せいただいたご質問は、随時掲載していきますので、どうぞご利用ください。


現行機種
Mupid-2plus Mupid-exU Mupid-One
ゲルメーカー各種 修理について その他

販売終了
ADVANCE Express Gel Mupid Pre-cast Gel Mupid-S Mupid-Blue
Mupid-Scope WD Mupid-Scope デジカメ接続キット

 Mupid-2plus
 特徴 Q. Mupid-2との違いは何ですか
A. 泳動の性能自体は同じであり、従来のMupid-2との互換性(再現性)を重視しています。向上したのは泳動槽の洗いやすさ、スイッチ類の使いやすさ、故障しにくい、といった機能的な部分です。なお、パワーサプライは極性切替(電場方向の反転)機能を有しておりません。
 ゲルメーカー Q. 今までのゲルトレイなどは使えますか
A. ゲルメーカーセットはMupid-2、Mupid-α、Mupid-21などと全く同じですので、今までのゲルメーカーセットはそのままお使いいただけます。なお、Mupid-2plusに付属しているゲルメーカーセットには、ポリアクリルアミドゲル作製用カバーは付属しておりません。
 泳動速度 Q. Mupid-2よりも泳動が遅いような気がするのですが
A. Mupid-2plusでは放熱効果を高めていますので、温度が上昇しにくくなっています。ゲルの温度が高いほど泳動は速くなりますので、泳動時間が長くなるほど速度の差も大きくなります。条件にもよりますが、15〜20分の泳動では、Mupid-2よりも7%ほど移動度が小さくなります。ただし、温度が上昇すると分離は悪くなります。Mupid-2plusでは性能の安定を第一としているため、同じ距離だけ泳動すれば、分離条件としてはMupid-2よりもややよくなるように設定してあるのです。
 Mupid-exU
 サイズ Q. 泳動槽が大きくなったのですか  
  A.

ゲルトレイをマルチピペット対応(9mmピッチ13レーン)としたため、10mmほどワイドになりました。泳動槽もそれに合わせてワイドになっています。

 
       
  Q. 今までのトレイも使えますか  
  A. ゲルトレイ設置部分の泳動距離幅は今までと同じ(60mm)ですので、ご使用いただけます。  
       
  Q.

バッファ量はどれぐらいですか

 
  A. Mupid-2では250mlほどでしたが、exUでは270〜320mlほどです。ゲルを厚くするとバッファ量も増えますので、1×TAEでは電源の過電流制限に引っ掛かる可能性が高くなります。  
       
 電源 Q. 海外でも使えますか  
  A. 100〜240Vの入力電圧に対し、自動的に認識して出力調整しますので、アメリカやヨーロッパをはじめとするほとんどの地域で使用できます。なお、電源コードは各地域でプラグの形状が異なりますので、別途お求めください。  
Q. タイマーは通知するだけなのでしょうか
A. 設定時間に達したら通知音とともに泳動も自動停止します。
Q. 電圧表示部分が点滅することがあるのですが
A. マニュアルにも記載しておりますが、これは過電流検出モードで動作している状態です。それ以上の電流では発熱の影響が大きく、実験が失敗する可能性が高くなりますので、電流の上昇を抑えるために、電圧を低下させながら泳動を継続しています。このような状態が頻発する場合には、バッファ量を減らしたり、バッファ濃度を低くするなどの方法で、電流を抑えてください。
   
 
  Q. 電圧表示部分が点滅したあと、動作が止まることがありますが  
  A. 上記の制御により電流を抑えても、泳動を続ける限り、温度は上昇していきます。それによる電流増加が、電流抑制効果を上回ってしまう場合、最終的に電流上限値を超えて、動作が停止されます。やはり上記と同様の対策を採られることをお勧めします。  
       
  Q. パルス波形になっているとのことですが、泳動への影響は? UP
  A. 問題ありません。従来のMupidシリーズはいずれも純直流ではなく脈流方式になっています。exUでは従来方式との互換性を重視して、脈流方式を採用しています。ただし、25Vモードでもピーク電圧は高いため、発熱を抑えてゆっくり綺麗に泳動するという目的では問題ありませんが、電流が極めて流れやすいために高電圧を使用できないという特殊なバッファを用いる場合には、お勧めできません。  
       
 材質 Q. exもUV透過性なのですか  
  A. Mupid-Sと同じ素材ですので、UV透過性です。ゲルトレイは泳動槽ほどには透過しませんが、従来のトレイよりは高い透過率をもっています。  
       
 アクセサリー Q. トレイやコームは追加で買えるのですか  
  A. 安価で提供させていただいております。詳しくは価格表をご覧ください。  
     
 Mupid-S
 UV透過性 Q. Mupid-Scopeがないとバンドが見えないのでしょうか。
A. 泳動槽の材質は波長300nmの紫外線を80%、波長365nmの紫外線を80%透過します。したがって、中波長や長波長のトランスイルミネータをお持ちの方は、そこにMupid-Sを置いて泳動槽ごとバンドを観察することが可能です。なお、波長254nmはほとんど透過しませんので、短波長のトランスイルミネータで使用することはできません(もちろん、泳動後に染色したゲルのみを設置すれば観察は可能です)。
 泳動速度 Q. なぜ泳動速度が速くなるのですか UP
  A. 従来の製品では、ゲルの部分のほかにバッファーにも電流が流れ、全体的な泳動速度が落ちる傾向があります。そこでMupid-Sは、蓋をゲルに接触させることによりバッファーへの電流を削減し、ゲルのみへ効率よく電流が流れるように工夫されております。  
       
  Q. 泳動時間はどれぐらいですか?  
  A. 従来品の3分の2、約20分です。  
       
 防水性 Q. 防水性はどのぐらいありますか  
  A. 電源部は本体と一体化しており、回路がケース内に完全に収まっていますので、バッファを上からこぼした程度では全く問題ありません。ただし、電源コネクタ部を濡らさないこと、泳動装置を液中に沈めないこと、の2点はお守りください。  
       
 バッファー Q. バッファーはどれぐらい入れるのですか?  
  A. ゲルの表面を2〜3ミリ覆うぐらいまで(60〜70ml)入れてください。従来のMupid-2などの機種では250〜300mlですので、その1/4程度になります。  
       
  Q. 蓋にゲルが付着しませんか?  
  A. 蓋の材質上、ゲルが付着することはありません。ただし、温度が余りに高くなると(45℃以上)付着することがあります。その場合には、蓋のくぼみ部分にあらかじめ冷却水を入れておけば付着を防ぐことが出来ます。  
       
  Q. なぜ蓋がくぼんでいるのですか  
  A. 蓋のくぼみには、いくつかの利点があります。
1:蓋がゲルに接触しているので、泳動中に蓋が曇ることがありません。
2:ゲル上部の余分なバッファーがなくなり、ゲルに対して効率よく電流が流れ泳動
  速度が速まります。
3:温度調整は必要な時、くぼみに冷却水を入れることによって温度調整が可能とな
  りました。
 
       
 タンパク泳動 Q. 血液を分離できますか  
  A. 血清タンパクの泳動では、核酸よりも分子が小さくなりますのでアガロースゲルでは高濃度である必要があります。アドバンスエクスプレスゲルではアガロース濃度3.5%が適当です。なお、タンパクの泳動では温度変化の影響を受けやすいので、Mupid-Sの蓋の部分に氷水などの冷却液を入れて実験していただく方がよいでしょう。分離能としては、PAGEよりも劣ることは原理的にやむをえませんので、ご了承ください。  
       
 電流 Q. 電流のコントロールはしていますか  
  A. 特にしておりません。  
       
  Q. 出力は直流なのですか UP
  A. 正確には「擬似直流」ということになります。交流の負の位相を反転することで、多少のばらつきはあるもののほぼ直流に近い出力を作っています。従来のMupidは、ほとんどがこの方式を採っていますので、それらで問題がなかったということでしたら、大丈夫でしょう。  
       
 分離能 Q. 泳動スピードが速くなった分、他機種に比べて分離能が悪くなったりしませんか  
  A. 確かにその傾向はあります。分離能の低下が問題になるようでしたら、蓋の窪みに冷却水を入れてください。この場合、スピードは多少低下しますが、分離能はよくなります。  
     
 アドバンスエクスプレスゲル  
 以前との違い Q. 以前販売されていたものと、どこが違うのですか UP
A. 一袋あたりの内容量が26mlとなり、1袋でゲルトレイ-Lサイズ1枚またはSサイズで2枚のゲルが作製できます(ゲル厚4mmを想定)。パッケージ素材はオートクレーブでの溶解にも耐えられるようになりました。
 溶解法 Q. 電子レンジでは何秒ぐらいで溶かせるのでしょうか
A. 500Wクラスのもので、約30秒です。なお、パッケージの強度を向上させたため、破裂の際の衝撃が以前よりも強くなっています。危険ですので、電子レンジ使用の際は、あらかじめ必ず開封しておいてください。
 Mupid Pre-cast Gel
 ウェル数・添加量 Q ウェル数とアプライ量はどれほどですか  
  A. ウェル数は8ウェルで、1ウェルあたりの添加量は最大5μlです。  
       
 保存について Q. 保存期間と保存方法を教えてください  
  A. 保存期間は、製造から3ヶ月です。保存方法は、4度から10度で冷蔵保存してください。  
       
 適正バッファー Q. HS-1にはどのバッファーが適していますか  
  A. HS-1は変性タンパク用ゲルでSDSを含んでいますので、TB-SDS系が最適です。  
       
 転写について Q. ブロッティングする際、どのような転写法がお勧めでしょうか  
  A. タンク式のブロッティング装置で通常60Vにて転写を行なうと、100KDaのタンパク質が約10分で転写完了するというデータがございます。アクリルアミドゲルに比べ転写効率が非常に高くなっているため、転写の際の電圧は低くて済みますので、発熱の問題を回避しやすくなっております。キャピラリートランスファーでも十分に転写を行なうことができ、この場合は100KDaのタンパク質を約3時間で転写できます。  
     
 Mupid-Scope WD
 カメラについて Q. デジタルカメラはセットに含まれないのですか UP
A. デジタルカメラは性能の向上が早く、低価格化も同時に進行していますので、状況に合わせてご自由にお買い求めいただくようにしております。したがいまして、セットには含まれておりません。なお、デジタルカメラアダプタは、標準でセットに含まれておりますので、別途お買い求めいただくのは、カメラのみとなります。なお、カメラも含めたセットで購入しなければならないという事情がおありの場合には、上部メニューのお問合せ先までご連絡ください。
Q. どんなカメラを購入すればいいのですか
A. これにつきましては撮影サンプルのページをご覧ください。カメラの選定基準も掲載しております。
 撮影処理カバー Q. 白色灯でMupid-Blueで染色したゲルを撮影できますか
A. 撮影処理カバーの内側上部に白色灯が取り付けられていますので、トランスイルミネータによる蛍光発光だけでなく、見た目に有色のサンプルも撮影することは可能です。ただし、撮影処理カバーを単独でご購入いただき、白色照明装置の上にカバーを設置して撮影する方が、より鮮明になります。
 ご購入について Q. トランスイルミネータや撮影処理カバーを単品で購入することはできますか
A. 単品でも販売しております。詳しくは価格一覧表をご覧ください。
Q. 購入を検討していますが、実物を見ることは可能ですか
A. 対応しております。まずは上部のお問合せ先か、お取引のある代理店まで、お気軽にご連絡ください。
 Mupid-Scope
 リアルタイム泳動 Q. リアルタイムに泳動を観察するにはどのようにすればよいですか UP
  A. 先にゲルに染色剤を入れ、その後通常どおりに泳動させてください。  
       
 デジカメの取付 Q. デジカメを取り付けるにはどうすればよいですか  
  A. どのデジカメでも取り付けられる、デジカメ接続キットをオプションでご用意しております。  
 フィルター Q. オレンジまたは赤色のフィルターを取り付けることは出来ますか  
  A. 通常販売されているEtBrやSYBER Green用のフィルタ(フィルム)は、本機のレンズサイズよりも大きくなっていますので、レンズ筐体の裏側に貼っていただくか、カットしてカメラとレンズの間に入れていただくことになります。  
       
 UVの波長 Q. 照射されるUVの波長は?  
  A. 312nmです。254nmにも交換できますが、その場合にはフィルタも合わせて交換していただく必要があります。  
       
 UV照射時間 Q. UVを照射し続けると、泳動しているサンプルが壊れてしまうのでは  
  A. 短波長(254nm)ですと核酸自身が吸収するため壊れやすいですが、中波長(312nm)では染色剤が主に吸収しますので、それほど問題にはなりません。とくにリアルタイム泳動では、312nmを推奨します。ただし、UVを連続照射するとゲルの温度が上昇するというような問題もありますので、観察する都度UVを照射させるようにしてください。  
       
 UVの照射停止 Q. 蓋を開けずにUVの照射を停止させることはできますか  
  A. 本体のコントロールスイッチで、UV照射のオン・オフが可能です。  
       
 電源 Q. スコープにMupid-Sを入れて泳動をかける際、Mupid-Sの電源はどのようになりますか  
  A. スコープ本体にMupid-S用の電源ケーブルがついていますので、それをMupid-Sへ取り付けていただきます。その電源スイッチもスコープ本体にございますので、中にセットしてから電源のオン・オフの切り替えが可能となっております。  
       
 SYBR Greenでの
 染色
Q. EtBrの代わりにSYBR Greenを用いてリアルタイム泳動を行なうことは出来ますか  
  A. UVの波長が312nmなので、SYBR Green染色での泳動が可能です。EtBrに比べ10倍程度感度がよいので、観察がしやすくなります。なお、SYBR Greenの先染めでは、バンドが乱れる場合もあるようです。  
     
 デジカメ接続キット
 対応カメラ Q. 取り付けられるデジタルカメラはどのようなものですか? UP
  A. 国産のデジタルカメラのほとんどが適合しますが、一部レンズのサイズや三脚固定ネジ穴の位置によって適合しない機種がございます。サイズの上限につきましてはこちらをご参照ください。  
 ポラロイドカメラ Q. ポラロイドカメラは接続できますか
A. 基本的にデジカメサイズを想定していますので、形状やサイズが大きく異なるポラロイドカメラは接続できません。ポラロイドカメラ用の撮影フードをお持ちの場合は、Mupid-Scopeのカバーを開けたまま、UVフィルタおよびその上に設置したMupid-S(またはゲル単体)に、撮影フードを直接かぶせることにより、ポラロイドカメラをご使用いただくことは可能です。

ポラロイドカメラの利点として、バンドを撮影してすぐに現像できることを想定されている場合は、デジカメをMupid-Scopeに接続し、さらにデジカメ用ダイレクトプリンタをデジカメと接続することにより、同様の使い方が可能になります。この種のプリンタにも数万円レベルの小型製品が出てきていますので、これからカメラを購入される方は、選択肢としてご一考ください。

       
 撮影 Q. デジタルカメラでバンドを撮影する際、キットがないと撮影出来ないのですか?  
  A. バンドの撮影は、接続キットがなくても可能です。接続キットはあくまで「デジタルカメラをスコープに固定させる器具」ですので、デジタルカメラを手で持って撮影するのであれば不要となります。撮影を繰り返しされる場合であれば、キットをお使いいただくと大変便利です。  
     
 ゲルメーカー・ゲルトレイ・コーム
 互換性 Q. ゲルメーカーは互換性がありますか UP
  A. exU以外のゲルメーカー、ゲルトレイ、コームは全てのMupidシリーズでお使いいただけます。但しMupid-Sはミニゲル専用ですので、ゲルトレイはミニゲル用をお使いください。詳しくはこちらをご覧ください。  
       
 コームの本数 Q. ゲルメーカー台に、コームは何本立てられますか  
  A. Mupid-exUのゲルトレイ大には最大4本立てることができます。この場合、泳動距離は1/4になりますが、最大104検体の同時泳動が可能になります。  
     
 Mupid-Blue
 染色できるゲル Q. 使えるゲル・使えないゲルがあったら教えてください  
  A. 安定した染色ということで、Seakem GTG Agarose と弊社販売のプレキャストゲルシリーズをお勧めします。プレキャストの方がよく染まり、コントラスト的にもバックグラウンド(ゲル)とバンド(サンプル)の色の差がはっきりしています。
 
       
 タンパクの染色 Q. タンパクの染色に使えますか?  
  A. お使いになれません。蛋白の電荷が弱く染色されにくい点と、SDSによって反発してしまいサンプルにくっつかないためです。  
       
 切り出し時の影響 Q. 切り出し時に影響はあるのですか?  
  A. 全くありません。PCR、クローニングにて確認しております。  
       
 希釈 Q. 希釈に使える液はなんですか? UP
  A. 水道水でも蒸留水でも構いません。ただし界面活性剤やアルコールが入ったものは使えません。電気泳動用のバッファーでは染色されにくくなります。基本的にはDNAやRNAが完全に解離しているであろうpHの溶液であり、かつ不純物をなるべく含まない溶液です。不純物としてはNaClのような塩、界面活性剤、アルコール等です。アルコールは脱色に使うので入っていない方がよいです。  
       
 バッファーの種類 Q. TBEバッファーでの泳動でも、染色できますか?  
  A. TAEバッファーと同じように染色は可能です。濃度としては0.5xTBEになります。また、脱色の際には、水道水につける回数をやや多め(4回程度)にしていただく必要があります。  
 修理について
 依頼方法 Q. Mupidが故障したのですが、修理はどのように依頼すればいいですか
A. 製品をご購入いただいた販売代理店にご依頼ください。ご購入元が不明である場合には、Mupidを取り扱っている販売代理店か、弊社連絡先までご依頼ください。その際には、故障の内容やお心当たりの原因、普段のご使用方法について、なるべく詳細にお伝えください。原因の解明に時間がかかりますと、それだけ修理に要する日数も多くなります。
 必要なこと Q. 修理依頼の際、必要なことはありますか
A. 修理をご依頼されますと、販売代理店または弊社から、修理依頼フォーマットをお届けいたしますので、できるだけ詳細にご記入の上、故障製品とともにご提出ください。また、泳動槽などに付着物がある場合や、EtBrなどの有害物質をご使用になった場合には、十分に洗浄していただいた上で、その旨を一緒に記載してください。汚染が顕著である場合には、修理をお断りする場合がございます。
     
 その他
 ウェル数 Q. 同時に泳動できる最大サンプル数はどれだけですか  
  A. Mupid-Sでは8(コーム3本使用で24)、Mupid-2plusでは17(コーム3本使用で51)、Mupid-exUでは26(コーム4本使用で104)となります。なお、Mupid-2plusにコーム25(別売)を使用すれば、3本使用時で75サンプルまで泳動できます。ただし、コーム本数を増やせば、当然ながら泳動距離は短くなりますので、十分に分離できない可能性もあります。  
       
 Mupid-2から Q. Mupid-2で使っていたコーム・ゲルトレイ・PAGEカバーは使えますか  
  A. Mupid-2plusは完全互換性がありますので、問題なくご使用いただけます。また、Mupid-exUでは横幅が大きくなっていますが、縦幅(泳動距離)は同じですので、ゲルトレイ−S/L(従来のゲルトレイ)もご使用いただけます。Mupid-Sはミニゲル専用ですので、ゲルトレイ−Sのみご使用いただけます。  
       
 温度上昇現象 Q. ゲルが溶けるぐらい全体の温度が上昇してしまいます  
  A. バッファーの濃度が濃いか、泳動条件(特に電圧)が誤っていることが考えられます。電極間距離が異なる泳動装置を使用する場合、同じ電圧(V)であっても試料が感受する電場(V/cm)は異なります。他の研究者との比較実験をされる場合は、これも考慮してください。どうしてもその条件で実験しなければならない場合は、Mupid-Sであれば蓋に氷水を入れるなどして強冷却してください。

また、バッファが蒸発したからといって、さらにバッファを継ぎ足すような処置を行いますと、次第にバッファが濃くなっていき、電流が増加するだけでなく、事故の原因となる可能性が高くなりますので、絶対におやめください。