デジタルカメラは機種ごとにボタンの配置や設定内容が異なりますが、一般的にほぼ共通する部分について、ご説明します。詳細については、各カメラの取扱説明書をよくお読みください。
1.
デジタルカメラを起動します。マニュアル露出設定可能なカメラでは右のようにMモード、設定不可能なカメラではPモード、Avモードを選択してください。
夜景撮影モードなどでシャッタースピードを長くする必要があるカメラでは、そのモードを選択する必要がある場合もあります。
2.
ストロボボタンを押して、ストロボ発光を禁止します。
3.
カメラの中心に試料が位置し、試料の大きさが適当に写るようにズームを調整します。ただし、画像一杯にゲルを広げようとすると、マクロ撮影距離が20cmあたりまで近づけられないカメラでは、後でフォーカスが合わないことが多くなります。
4.
フォーカスモードでマニュアルフォーカス(MF)を選択します。MF機能がないカメラでは、マクロモード(チューリップマーク)に設定しますが、必ずフォーカスできるとは限りません。
5.
フォーカスを調整します。十字キーの上下で調整するもの、ズームキーで調整するものなど、カメラによってさまざまです。調整時に、フォーカス距離が液晶画面に表示されるカメラが使いやすいでしょう。また、調整時に画像の中央部が拡大表示されるカメラもあります。
Scope WDでは、フォーカス距離を20〜30cmの範囲で調整すれば、綺麗に撮影できます。
6.
露出を設定します。Mモード、AvモードではF5.6ぐらいが適当です。画像の明るさを変えたい場合は、露出補正設定の値を変更します(多くのカメラでは+2.0〜-2.0の範囲で変更できます)。Pモードでは露出は自動設定されます。
7.
マニュアル露出設定が可能なカメラの場合は、シャッタースピードを調整します。十字キーの左右を押して設定するもの、ファンクションモードに含まれているもの、単独では設定できないものなど、カメラによって異なります。オレンジフィルムなしでは1〜2秒、ありでは2〜4秒程度がちょうどよい場合が多いようです。PモードやAvモードを選択している場合には、自動的に調整されます。
8.
画質を設定します。定量解析まで行いたい場合など、高精細な画像が必要な場合には、圧縮率の低いモードを選択します。
9.
テスト撮影して、画像の明るさやピントを確認してください。再生時にはズームキーで拡大表示できるカメラが多いので、カメラの小さな液晶画面でもバンドの輪郭まで十分に確認できます。