使用方法
Mupid ACEに、装着ビームを挿入します(図1)。泳動槽の水平性を保つと、安定した結果が得られます。
泳動槽に緩衝液(例:0.4xTAE~1xTAEの濃度までのもの)を入れます(図2)。
別に作成した電気泳動用のゲル、あるいは電気溶出用のサンプルを含有した透析チューブを、プラットフォームに乗せます。通常の電気泳動には、ACEゲルトレイS-HRのゲルを用いてください※1
陽極と陰極の装着ビーム内に、安全ピペットなどで、各4 mL~6 mLの溶液バリアーを一定速度で注入してください(図3)。
サンプルをアプライなどして、電気泳動、電気溶出、または電気透析を開始します※4
電気泳動や溶出の終了後、静かにゲルや透析チューブを回収します。
図1 装着ビームの取り付け
この時点までに、電源と泳動槽を接続させてください。
図2 緩衝液の注入
例として、泳動槽と装着ビームにある三角マークより、数ミリメートル低く液面を合わせます。
図3 溶液バリアーの注入
5 mLの目安としては10秒~20秒間かかる程度の速度で注入してください。溶液バリアーの入れ方が速いか、入れすぎかでシルを乗り越えさせないでください※2,※3
高濃度の電解質からなりますので、手についた場合などは充分に水道水で洗浄してください。
※1 ACEゲルトレイL-HRのゲルを用いる電気泳動用には、電気力線を補正するプラグが必要になる場合があります。
※2 電気泳動、溶出や透析部位の伝導率が高くなり電位勾配が変化する可能性があります。
※3 注入後は、溶液バリアーと泳動・溶出用緩衝液との界面にて混合が起こらないように、泳動槽を傾けたり、槽に衝撃を与えたりしないでください。
※4 電極で発生するガスにより、装着ビーム内では溶液バリアーと緩衝液の混合が起こります。
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